もしもし仏よ阿弥陀仏 世界の内であなたほど
お慈悲の深いものはない どうして私を救うのか
「もしもしかめよ、かめさんよ せかいのうちにおまえほど あゆみののろいものはない どうしてそんなにのろいのか」。皆さんどこかでこの歌に聞き覚えがあるのではと思います。私はこの歌を聞くとドラえもん映画が思い出されます。今月は童話として有名なウサギとカメの話を歌ったこの歌を使って仏様のお心を表させてせていただきました。
阿弥陀仏という仏様は智慧と慈悲を具えた仏様であります。その慈悲の深さは比べられるものがありません。どの命も見捨てることができないかけがえのない命であるとご覧になり、すべての命を救いとるためにはどれだけのつらく苦しいことがあろうともあきらめず、成し遂げられた仏様であります。童話に出てくるカメのようにどれだけ時間がかかろうとも休むことなく、ただひたすら目標が叶うまで歩み続けてくださったのです。うさぎとかめの話は頑張り続けていくことの大切さや努力がいずれ報われることを伝えてくれるお話ではありますが、終りの見えないものと戦い続ける、努力し続けることはそう簡単にできることではないと思います。その果てしなく長い歩みを考えれば考えるほど仏様からかけてもらっている慈悲の深さについて考えさせていただけるのではないでしょうか。
仏様が救う「私」に対して浄土真宗の宗祖親鸞聖人は阿弥陀仏の救いは「親鸞一人がためなりけり」という言葉を残されました。この言葉は仏様が自分だけのためにいてくださったという意味の言葉ではありません。自分自身の行いや仏様と自分の関係について自分事で考え尽くした末に自分のための仏様であられたのだと深く感謝された言葉であります。
はかり知れないお慈悲ではありますが、親鸞聖人のように自分自身を深く見つめなおし、仏様の歩みを考えさせていただくことで少しばかりでも訪ねていきたいものです
