妙行寺について
住職挨拶
住職 井上 從昭
妙行寺は親鸞聖人によってひらかれた浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院です。
浄土真宗は、あらゆる命あるものを必ず救うと誓われた阿弥陀如来の大慈悲の心をよりどころとし、苦悩多きこの人生を、一緒に生きている方々とのご縁を尊び、あらゆる命を敬いながら力強く歩んでいく教えです。そして誰もがいつかはこのいのちを終わっていかなければなりませんが、必ず浄土に生まれて仏様とならせていただくという大いなる安心をいただいていく教えでもあります。浄土真宗の教えを信仰するということは、喜びと敬いと安心をいただいて生きることだと言えます。
More妙行寺の沿革
今からおよそ140年前の1881(明治14)年。和田川にかかる潮見橋のたもとに、佐賀県藤津郡にある妙行寺の説教所が開設されました。この説教所設立以降、鹿児島における妙行寺の歴史が始まります。なぜ佐賀県にある寺院が鹿児島に説教所を設立したのか、それは室町時代末期から始まった薩摩藩による念仏(浄土真宗)禁制の歴史(※1)が背景にあるのです。薩摩の念仏者たちは禁が説かれるまでの約300年間、隠れて浄土真宗の教えを護ってきていました。このかくれて信仰を護ってきた姿を「かくれ念仏」と言います。
More活動方針
2023(令和5)年度妙行寺活動方針
「安心できる拠り所であるための寺院を目指す」
1.理念
私たちは、親鸞聖人によってひらかれた浄土真宗の教えを拠り所としています。
浄土真宗の教えは、 あらゆる命をすくいたいとの阿弥陀如来の願いを拠り所とし、南無阿弥陀仏のはたらきによって信心をめぐまれ、お念仏の人生を歩み、私が浄土で仏になる教えです。 そして、浄土真宗の寺院は、浄土真宗の教えを聞く場であり、その教えを一人でも多くの方に伝える場でもあります。
同時に寺院は、その地域で生きる人々にとっての安心できる拠り所でなければなりません。そのため寺院は、人々の悩みや思いを受け止め、互いに支えあう場として、多様化した現代社会に即応した組織や人々のつながりを、構築模索していかなければなりません。
今日の社会は、混迷の相を深めています。人々は真に拠り所となるものを見失い、人間中心・自己中心の考えをさらに強め、多くの問題を引き起こしています。このような時代の中でこそ、老病死に代表される人間の苦悩の解決にかかわる仏教は、人々の生きる拠り所となり、命といのちのあたたかいつながりを作るものです。
私たち妙行寺に集うものは、自分だけでなく一人でも多くの方にお念仏の教えを伝え、多くの方々と一緒にお念仏の人生を歩むための取り組みを進めていきましょう。
2.目標 「安心できる拠り所であるための寺院を目指す」
3.活動内容
1)仏様の教えを聞き、教えを伝え、教えを広めるための活動
2)門徒さんをはじめとする地域の皆様にとっての居場所となるための活動
3)豊かな生活文化を創造していくための活動
4.具体的な活動
1)教えを聞く場としての寺院 (聞法の場としての寺院)
①経典等の内容や仏事に関することを学ぶ機会を作ります
②仏教に触れる機会を作り、より参加しやすい行事等を作ります
③教えを広めるための広報活動や資料等の提供に取り組みます
2)地域コミュニティとしての寺院(地域包括ケア寺院としての活動)
①悩みごと・困りごとを気軽に相談できる各種相談窓口を設け、専門業者との連携のもとサポート体制を作ります
②「てらの保健室」「てらサロン」「ナースカフェ」をはじめとする、医療介護等の相談・学習・体験の場を設けます
③寺院施設(本堂・門徒会館・ JINKI 等)を学び合い、語り合い、聴きあえる活動の場として提供します
3)生活文化を創造する拠点としての寺院(学びと出会いの場としての寺院)
①各種セミナーや学習会、集い等を開催します
②関係者との連携のもとに、音楽や演劇をはじめとする文化の提供に取り組みます
③地域の情報を収集発信するとともに、SDGs への取り組みを進めます
職員紹介
-住職- 井上 從昭
-副住職- 井上 孝彌
-僧侶- 佐々木 祐二
-僧侶- 山﨑 保
-僧侶- 上間 照丸
-前住職- 井上 博孝
-坊守- 井上 明美
-事務- 西山 祥一
-相談員- 上高原 雄治
-用務員- 黒木 樹朗
-寺猫- ちょび
かごしま健康企業宣言
1.妙行寺健康経営への取り組み
妙行寺は、法人理念「地域の拠り所の寺院」に基づき、参拝者をはじめ、地域の人々一人ひとりに寄り添った活動を心がけています。
余裕が無い方に頼ろうと思わない様に、一人ひとりに寄り添った活動を行うには、まず職員自身の「こころ」と「からだ」が健康であることが重要であり、それが法人全体の発展につながると考えます。
私たち一人ひとりが活気ある寺院づくりを実践し、より健康意識の高い組織をめざして、健康増進活動とウェルネスライフの推進に取り組みます。そして、「すべての人々が笑顔で健康に暮らす社会」の実現に貢献します。
2.推進体制
妙行寺は、 住職を最高健康責任者とし、健康経営を推進します。
補佐役に副住職、そして各部署より健康経営推進員が中心となって取り組みます。
3.推進計画
【基本方針】
1職場の活性化施策や、幅広い健康施策に積極的に取り組みます。
2「こころ」と「からだ」の健康を整え、一人ひとりのパフォーマンスの向上を図ります。
3健康教育の機会を創出し、ヘルスリテラシーの向上を図ります。
【取り組み内容】
1.ウォーキング・体操の推奨
ウェアラブル端末支給。自身の体調の数値化。歩数顕彰制度。
2.ストレスチェックの実施
外部機関に依頼。対応端末での測定。
3.健康に関する研修の実施
定期的な学習会、まちの保健室の実施。
4.食生活の改善
チケットレストランの導入。
5.受動喫煙対策
境内内禁煙。
6.コミュニケーション促進
フリーアドレス型の導入。定期的な面談の実施。
このたび宗教法人妙行寺は、「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門〕」(経済産業省)に認定されました。
【経済産業省の健康経営優良法人認定制度】
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html